「銀歯が気になるけれど、セラミックは費用も高くて治療回数も多い」――そんなお声を、患者様からよくいただきます。今回はその選択肢のひとつとして、当院が長年取り組んでいる「グラディアダイレクト」という治療法をご紹介します。
グラディアダイレクトとは
グラディアダイレクトは、歯の表面に直接、複合レジン(コンポジットレジン)を盛り付けて形を整えていく治療法です。型取りをして技工所で作るセラミックなどとは異なり、その場で歯科医師が手作業で築盛します。
従来の白い詰めもの(コンポジットレジン)と比べて、色調・透明感・耐久性が大きく改良されており、本物の歯と見分けがつかないほど自然な仕上がりが可能です。
「削る量を最小限に」「自然な見た目を」「短い通院回数で」――この三つを同時に叶える数少ない治療法です。
グラディアダイレクトのメリット
- 削る量が少ない ― セラミックの被せもののように、歯を大きく削る必要がありません。虫歯部分だけを最小限に除去します。
- 1回で治療完了 ― その場で築盛するため、型取りや次回来院が不要なケースがほとんどです。
- 自然な仕上がり ― 何層もの色を重ねて、歯の色調・透明感を再現します。
- 金属を使わない ― 金属アレルギーの心配がありません。
- 修理がしやすい ― 万が一欠けてしまっても、その部分だけを補修できます。
どんなケースに適しているか
グラディアダイレクトは、以下のようなケースで特に効果を発揮します。
前歯の小さな欠け・隙間
「前歯がほんの少し欠けてしまった」「前歯と前歯の間に隙間が気になる」――こうしたケースで、自然な仕上がりが期待できます。
奥歯の銀歯のやり替え
古くなった銀歯を外し、白い詰めものにやり替える際にも適しています。セラミックほどの費用をかけずに、自然な見た目を取り戻せます。
小さめの虫歯治療
虫歯を削った後の穴を、その場で白い材料で埋めていきます。型取り不要なので、1回で完了します。
治療の流れ
当院でのグラディアダイレクト治療は、おおむね次のような流れで進めます。
- カウンセリングと現状確認
- 必要に応じて虫歯の除去
- 歯の表面を処理し、接着剤を塗布
- 複合レジンを層状に盛り付け、形を整える
- 光照射で硬化、研磨して仕上げ
処置時間は1本あたり30〜60分程度。次回来院は不要です。
注意点・デメリット
どんな治療法にもメリット・デメリットがあります。グラディアダイレクトの場合、以下の点にご注意ください。
- 大きな範囲の修復には向きません。広範囲の場合はセラミックなど他の選択肢をご提案します。
- セラミックと比べると、長期的な色の安定性や強度では一歩譲ります。
- 術者の技術により仕上がりに差が出やすい治療法です。
まずはご相談ください
グラディアダイレクトが適しているかどうかは、お口の状態によって異なります。「銀歯を白くしたい」「前歯の隙間が気になる」など、お悩みがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。お口の状態を確認のうえ、最適な治療法をご一緒に考えてまいります。
